日本人の伝統を子供たちに伝えたい方へ
私が小さい頃のお話ですが、当時おばあちゃんが太陽を見ては、「おてんとさん、今日もありがとうございます」と言って手を合わせていました。
これは「お天道さん」のことでしょう。
それから「たかまがはら」や「あまてらすさん」のお話をよくひとりでしゃべっていました。
私は小さいのとまだわからないままに、なんとなく聞いていたので思い出すことが出来ます。
それは全部、古事記に出てくる登場人物?というよりも登場する神さまだったんですね。
私も親や祖母について行っていたからでしょう、自然と神社にお参りもします。
みんなもそうでしょうけど、そういう風習とかは自然と身に付いていますよね。
受験の時に祈願したりとか、初詣にも行ったり、そういう風に受け継がれていくのが日本の伝統なんでしょうね。
カウンセラーの先生から紹介される本は沢山ありますが、こういう本は初めて出会いました。
最初に目次があって、2ページには「高天原の神さま」(タカマノハラのかみさま)というのがあって、つまり古事記の冒頭に出てくるお話なんですね。
イザナギノミコトやイザナミノミコトも出て来ます。
その次には奈良時代に「古事記」という最も古い歴史書が作られた事や、この世の中の誕生、百五十億年以上も前に神さまのお心によってビックバンが起こって出来たこと。
この他にも生命の誕生、自然のこと、お祭りの役割や祖先の暮らし、神社での(てみずの使い方)など。
日本人として生まれて日本の風習や日本が自然に恵まれた国、何事も神さまご祖先のおかげで生かされているという感謝のこころを次の世代にも伝えてほしい、という著者の思いがこの本から伝わってきます。
普通の絵本に比べて高い値段なのは、あとがきにもありますが、おそらく春日大社の神職みんなで作った、挿し絵もそうですが手作りの本なんです。
私のおばあちゃんの言っていたのは古事記のお話だったんですね。
いま本を読むと、そのときのおばあちゃんがしていたのは、毎日を【感謝のこころ】で生きていく事だったんですね。
日本人だからこそ日本人としての誇りを持つことや、知っておくことがこの本に書かれています。
より深く【日本のこころ】をしかも絵本なのでやさしく学べますよ。
是非良かったら読んでみてください。
【にほんよいくに】 ①日本の神さま
著者 葉室頼昭 全6巻
医学博士でもあり、枚岡神社、春日大社の宮司を務められていました。
神職さんが苦心を重ねた挿し絵と共に手作りの日本の伝統がここにあります。
日本の国がもっと明るくなるためにぜひ、日本の国の良さに目覚めてください。